SV550を一言で表せば「新興のSVBONY社がフラッグシップとして上市した3枚玉アポクロマート」に尽きると思います。
SVBONY社は皆さんご存じと思いますが、必ずしも知られていない重要なことに「ユーザー本位の姿勢が非常に強い」という面があります。
例えば、発表されたばかりで日本未発売だったSV305が欲しくて、Facebookのメッセージから問い合わせたことがあるのです(自動翻訳つかって)。
「日本宛にも発送してもらえますか?送料はいくらでしょうか?」って。
そうしたら、
「日本宛もOK!送料無料だよ!何ならこのメッセ上でPayPal送金してくれてもOKだよ!」って。
何ですか、その、フットワークの軽さは!?
海外のメーカーにFacebookメッセージでPayPal送金して直販してもらったのは初めてです。
これって「新興メーカー」だからできたことと思うのです。
歴史あるPanasonicやSONYには、もう難しいのではないでしょうか。
松下電気器具製作所や東京通信研究所ならともかく。
レビューにあたって収差図を天リフさん経由でSVBONY社に問い合わせて頂いたら、すぐに出力して送ってもらえました。
これも、なかなかできないのではと思います。
どの情報を公開するかは競合他社との比較において重要な要素ですから、公開すると不利益な情報だってありますよね。
価格だって、発売前には公表しないことが多いくらい。
一つの行為が会社全体の利益になるか/大きな不利益を生まないかについて、
歴史ある大きな会社は各部署で慎重に検討する必要がしばしばあり、
新興の小さな会社は「問題なさそう?じゃあ行っちゃえ!」と身軽に動ける。
そして本当に身軽に動いてくれるのが、SVBONY社だと思います。
そんな会社が作ったフラッグシップ三枚玉アポ鏡筒が、SV550です。
いいものです。本当に。